京都で始まったついぶ工房は「自分たちで結婚指輪を手作りできる工房」として指輪そのもののデザインやかたちだけでなく、二人で作り上げていく楽しい時間や一緒に完成させたときの嬉しい気持ちも一緒に大切にしていただきたいという想いを持って、お二人に自分たちの手作りで結婚指輪を制作していただける工房です。

●「結婚準備」と「結婚指輪探し」

「結婚準備」とひとくちに言っても、最近では結納が無かったり、教会で挙げる結婚式から人前式やレストラン貸切で小さなパーティをしたり、結婚式は上げないけどドレスを着て写真撮影をするフォト婚選ばれたりと自分たちに合ったいろいろな「結婚」の形が選べるようになりました。

それは結婚指輪でも同じで、少し前まではプラチナのマリッジリングをジュエリーショップで購入するというのが定番でしたが、最近ではショップやブランドで既製品を購入するだけでなく、デザインナーや職人と相談して自分の好みのデザインを作ってもらうオーダーメイドマリッジリングや私たちついぶ工房のように自分たちで指輪を作る「手作り結婚指輪」の工房も増えていて、買い方もデザインなどなど「結婚指輪探し」に関しても自分たちに合ったスタイルを選んでいただきやすくなっています。

ですが、、、

選べるようになった分、逆に選択肢も多くて、迷ってしまう人も多いかと思います。

そもそも結婚準備中のお二人は結婚指輪のことだけでなく結婚式の準備や二人の新生活に向けていろいろこれからのふたりのことを準備しなくてはいけませんよね。

今回はついぶ工房の5店舗目になる“ついぶ柏工房”で手作りできる結婚指輪のコースについてご紹介しますので、少しでも二人が自分たちに合った「結婚指輪探し」ができるようなお手伝いができればと思います。

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●ついぶ工房の「手作り結婚指輪」

実は「マリッジリング」といってもデザインや素材も様々で、プラチナじゃなきゃいけないということやかまぼこ型じゃなきゃいけないというような「きまり」はございません。

結婚指輪の指輪の素材、幅やかたち、例えばデザインをまっすぐなストレートリングにするか、カーブのあるウェーブリングにするか……、ダイヤモンドなどの宝石入れたりや手彫りの模様などなどデザインをどう取り入れるかでも大きく印象が変わってきます。

様々なデザインやご要望になるべく対応しながらお二人に制作していただけるように、ついぶ柏工房の「手作り結婚指輪」では、作り方や完成までの期間・作れるデザイン・料金が異なる製法の違う2種類のコース『シンプルリングコース』『ワックスデザインコース』と指輪への刻印や宝石を埋め込む石留めなど、それぞれ組み合わせることが出来る『オプション』をご用意しております。

ついぶ工房の2つのコースごとにの特徴や作業の違いやどんなところが違うのか、どんな方におすすめかなどをまとめて紹介します。

ちなみにどちらのコースでも手先の器用さに自信がある方はもちろんのこと、あまり手作業の経験が無い方や不器用で不安な方でもスタッフが完成までしっかりサポートさせていただくのでご安心を！

●二つのコースそれぞれのポイント

ついぶ柏工房で選べるご結婚指輪のコースのポイントを簡単な表にまとめてみました。それぞれ特徴が異なるのでご自分に合ったものをお選びいただけます。ついぶ工房ではご結婚指輪のデザインをお二人で全く別のデザインを選ばれる場合も部分的にお揃いにされる方も全く同じにされるという方もそれぞれいらっしゃいます。せっかくのご結婚指輪ですので、お好きなものをお選びいただければと思いますが、まったくデザインが異なる場合は素材を同じものにしたり、同じテクスチャや宝石を留めたりする「一部だけお揃い」というデザインにするとペア感が出るのでより二人のご結婚指輪らしくなりますよ。

「どちらのコースが良い指輪になりますか？」といった質問をよく頂戴しますが、どちらも製法の違いでどちらにもメリットとデメリットがございますので度のコースの作り方の方が簡単といったことや強度が落ちるといったことはないというのが正直な話です。ご希望されているデザインがご結婚指輪の強度的に弱い場合やご予算に合わせてしっかりスタッフがご相談させていただきながら、お二人が大切にしたいポイントを伺い、どちらのコースの方がお二人に合っているかなどはスタッフからもご提案させていただきますのでご安心ください。

○シンプルリングコース

　まずは、本店であるついぶ京都工房でも人気の〔シンプルリングコース〕についてご紹介します。

こちらのコースは工房で用意させていただいている素材と幅と形を選んで組み合わせた名前の通りシンプルなマリッジリングを手作りしていただけるコースで、プラチナやゴールドの貴金属を棒の状態から「鍛造(たんぞう)」という技法で、お二人に指輪の制作を行っていただきます。

一番初めの材料の状態は本当にただの“棒”の状態なのでスタートするので作業開始の際にびっくりされる方も多いんですよ。

お二人にしていただく指輪の制作作業は、例えばガスバーナーを使用して指輪の溶接をする作業やハンマーで指輪の円のかたちを整える作業、ヤスリで磨いて仕上げていく作業などをしていただき、金属工芸の職人やジュエリー職人が普段から使う工具を使用して様々な手順を踏んでいただくため、まさしく「職人らしい」作業が多いコースです。また材料となる金属の棒からスタートしたお二人の指輪が様々な工程を経て、少しずつ徐々に形になっていく工程も楽しんでいただけるためデザインはシンプルですが、指輪に愛着が湧く方も多いんです。

写真や動画で撮影しておいて後から見返すのも一つの楽しみと言えます。

ついぶのシンプルリングコースの特徴はオプションなどが無ければ、最短で3時間程度、その日その場で完成してそのままお持ち帰りいただけることです。その場でお二人に完成までの作業をしていただけるので、手作りした出来立てのご結婚指輪を着けて、そのまま二人で婚姻届を出しに行く、なんてことも出来ちゃいます。

その日に結婚指輪が完成するので、挙式やご結納までにあまりお日付がない方や急遽指輪が必要になったという方も選んでいただきやすく、指輪をお持ち帰りいただいた後にオプションを追加することも可能ですので、例えばその日はお持ち帰りいただき、後日石留などの加工を追加するといったことも可能ですので、急ぎだからと言ってもアレンジをすることは可能なコースとなっております。

シンプルリングコースの「鍛造(たんぞう)」という製法で指輪を作る方法は、どうしても火を使ったりする作業があるため、設備の問題や金属の状態から作業していくので失敗すると経験が少ないスタッフだとリカバリーがしにくいという点から行っている工房が少ないので、同じ手作りでも他の人とは違う作業がしてみたいという方にも特におすすめです。

○ワックスデザインコース

もう一つのコースである〔ワックスデザインコース〕は、先ほど紹介した金属の棒からマリッジリングを作る〔シンプルリングコース〕とは製作方法が大きく異なり、最初は金属ではない樹脂の材料から指輪の元となる「原型」を制作することから作業がスタートします。

ついぶ柏工房での〔ワックスデザインコース〕は製作日を「原型制作」と「仕上げ作業」の二日に分けており、一日目ではお客様に『ワックス』と言われる蝋のような素材を削り出しリングの原型を製作していただきます。その後1～2週間工房でお預かりし、ワックス原型を鋳造し金属に置き換える作業を行います。その後2日目に金属になった指輪を磨いて仕上げの作業をしていただく最短で1ヶ月ほどかかるコースとなっています。

なんといってもこの〔ワックスデザインコース〕の特徴は、〔シンプルリングコース〕と異なり決まったデザインの中から選ぶのではなく、例えばウェーブやモチーフのあるデザインなどお客様ご自身のお好みのデザインを指輪にしていただきますので、よりお二人のこだわりを取り入れたデザイン性のある結婚指輪を製作することができるのが最大の魅力です。デザインは工房にあるサンプルをご覧いただきながらデザインを決めていただいたり、結婚指輪を探されるときにはいろいろなショップさんやアクセサリーの画像をご覧いただいたりすると思いますがそれを参考に自分好みのカーブの具合や指輪の幅などを決める方もいらっしゃいます。石留などのオプションと組み合わせることでデザインの自由度が高いコースが〔ワックスデザインコース〕となっております。

●オプションについて

制作できるデザインなどが異なる〔シンプルリングコース〕と〔ワックスデザインコース〕の二つのコースですが、基本的に〔オプション〕はどちらのコースでもお選びいただけます。

大まかに分けると

誕生石などの宝石を指輪に留めることが出来る『石留加工』

名前やイニシャルやメッセージをお入れする『印字加工』

職人の技術によって指輪をより一層華やかな印象に仕上げる『ミル留め加工』『手彫り加工』などをご用意しております。

詳しいオプション内容は別の記事にまとめさえていただきますのでまたご覧いただければ嬉しいです。

●ついぶ柏工房で手作りする結婚指輪

　手作りの結婚指輪の良いところは自分たちで作った指輪を身に着けられて、その指輪だけでなく一緒に作った時間も二人の大切なものとなることです。どちらのコースを選ばれても、スタッフはサポートをさせていただきますが、お二人が頑張って制作しなければ結婚指輪が完成いたしません。その頑張っていただいた時間が指輪という形になるということが手作りの結婚指輪の素敵なところだと私は思っています。

もしご不明な点などございましたら、是非お気軽にご相談ください。