プラチナのシンプルなご婚約指輪とご結婚指輪を一緒にご制作

2026/07/31 │##お客様の声##

梅雨明けとともに、いよいよ夏本番となりましたね。

日中は厳しい暑さが続いておりますので、ご来店の際は、どうぞ熱中症にお気をつけてお越しくださいませ。

さて、今回ご紹介するのは、ご婚約指輪とご結婚指輪をともにご制作いただいたお客様です。

人生の大切な節目となるお二人の指輪づくりのサポートをお任せいただき、心より感謝しております。

これからご婚約指輪とご結婚指輪のご制作をご検討されている方にとって、少しでもご参考になれば幸いです。ぜひ最後までご覧ください。

まずは、制作風景とともに、このデザインを選ばれた理由などをご紹介いたします。

今回のお客様は、シンプルリングコースで、プラチナのご婚約指輪とご結婚指輪を3本まとめてご制作されました。

お二人はインターネットで手作り指輪を知り、既製品にはない温かみや、ご自身で作ることでより愛着が湧く点に魅力を感じ、ご来店くださいました。

ついぶ柏工房では、ご婚約指輪とご結婚指輪を一緒にお作りいただける「3本セットコース」もご用意しております。

今回は、ご制作前のご相談で実際のサンプルをご覧いただきながら、それぞれのコースの特徴やデザインをご比較いただきました。その結果、装飾のないシンプルで飽きが来ないデザインがお好みだったことから、お二人にはシンプルリングコースをお選びいただきました。

「事前に相談へ行かないとデザインは決められないのかな?」とご不安に思われる方もいらっしゃいますが、ご安心ください。

ご制作当日は、まずご相談・お見積りのお時間を設けております。実際のサンプルをご覧いただきながら、それぞれのコースやデザインの違いをご説明いたしますので、事前相談がなくても、お二人にぴったりのデザインをお選びいただけます。

それでは、ご制作の風景をご紹介いたします。


◆作業スタート!

お二人は、プラチナ(Pt900)の甲丸デザインをお選びになりました。ご婚約指輪は約2.5mm幅、ご結婚指輪は約2mm幅と約2.5mm幅でお作りいただいております。

当工房では、制作時に「ご自身の指輪を作る」または「お互いの指輪を交換して作る」のどちらかをお選びいただいております。

お二人は、お互いの指輪を交換して制作することをお選びになりました。そのため、奥様が旦那様のご結婚指輪を1本、旦那様が奥様のご婚約指輪とご結婚指輪の2本を制作されました。

制作は、まず金属をやわらかくする「なまし」の工程から始まります。

ガスバーナーで金属を熱し、全体が赤くなったら水で急冷します。この「なまし」と呼ばれる工程によって材料がやわらかくなり、その後の加工がしやすくなります。

プラチナは融点が非常に高いため、ガスバーナーの火では溶けることはありません。そのため、写真のように金属全体が赤く光るまでしっかりと加熱していただきます。

お二人とも赤く輝くプラチナをご覧になり、その変化に驚かれながら楽しそうに作業を進めていらっしゃいました。


◆棒状の材料を曲げ、端と端を合わせる作業

なましの工程で金属がやわらかくなったら、次は材料をリングの形に曲げていく作業です。

この工程では力強さも大切ですが、力を加える方向や工具の使い方にもコツが必要です。スタッフがコツをお伝えしながら、机も使って少しずつ丁寧に曲げていただきます。

お二人にとって、この工程が一番力のいる作業でしたが、お互いに励まし合いながら最後まで頑張ってくださいました。その結果、材料の端がぴったりと合わさる、きれいなリングの形に仕上がりました。

材料の端がきれいに合わさったら、いよいよ次の工程へ進みます。


◆合わせた部分を溶接する「ロウ付け」作業

次は、合わせていただいた材料のつなぎ目を接合する「ロウ付け」の工程です。

「ロウ付け」は、ガスバーナーで「ロウ材」と呼ばれる接合用の金属を溶かし、つなぎ目の隙間を埋めてしっかりと接合していく作業です。

火花が飛び散るような作業ではなく、スタッフがそばでサポートしながら進めますので、安心して取り組んでいただけます。

また、お二人がお選びになったプラチナ(Pt900)は融点が非常に高く、ガスバーナーの火では素材そのものが溶けることはありません。そのため、火を当てすぎて指輪を溶かしてしまう心配がなく、初めての方でも安心してロウ付けを行っていただけます。

作業中は、お互いの様子を写真や動画に収めながら、楽しそうに制作を進めていらっしゃいました。

ロウ付けが終わったら、次はリングの形をより美しく整える工程へ進みます。


◆指輪を叩いて形を整えます

次は、指輪を叩いて形を整える工程です。

金属製の芯金棒(しんがねぼう)と木槌を使い、指輪をきれいな丸い形へと仕上げていきます。

最初は、芯金棒に指輪を通すと少し隙間がありますが、その部分を少しずつ叩いていくことで、指輪が芯金棒の形に沿って丸くなり、隙間がなくなっていきます。

さらに、しっかりと叩くことで金属が締まり、指輪の強度も高まります。美しい形に整えるだけでなく、丈夫な指輪に仕上げるためにも欠かせない大切な工程です。

トントン、カンカンと心地よい音を響かせながら叩くたびに、少しずつ形が変わっていく様子は、この工程ならではの楽しさがあります。お二人も変化を実感しながら、楽しそうに作業を進めていらっしゃいました。

指輪と芯金棒の隙間がなくなれば、きれいな丸い形の完成です。

きれいな丸い形になった指輪を手に持って、まずは記念に一枚。お二人それぞれで写真を撮り合いながら、制作の思い出を残していらっしゃいました📸

ここで一度、丸く仕上がった指輪をスタッフがお預かりし、内側の角を丸く削る加工を行います。このひと手間を加えることで、指あたりがやさしくなり、より着け心地の良い指輪に仕上がります。

加工が終わったら、実際に指輪を着けてサイズを確認していただきます。

この時点であれば、サイズを少し大きくしたり小さくしたりといった微調整が可能です。

もちろん後日のお直しも承っておりますが、有料でのご対応となります。そのため、気になる点がございましたら、この機会に遠慮なくスタッフまでお申し付けください。

◆表面と内側をしっかり磨いてキレイに

サイズ調整が完了したら、次は指輪の表面と内側を磨く工程です。

まずは、スポンジヤスリを使って表面を磨き、制作中についた細かな傷を丁寧に取り除いていきます。

お二人がお選びになったのは、表面が丸みを帯びた甲丸デザインです。そのため、指輪を少しずつ傾けたり回したりしながら、丸みを崩さないよう全体を均一に磨いていただきます。

粗さの異なる2種類のスポンジヤスリを順番に使うことで、表面は少しずつなめらかになり、美しいツヤが現れてきます。

表面がきれいに磨けたら、続いて内側も丁寧に磨き上げ、指あたりの良い、なめらかな仕上がりを目指します。

続いては、指輪の内側を磨く工程です。

内側の磨きは、指輪の着け心地を左右する、とても大切な作業です。紙ヤスリやヘラといった道具を使いながら、細かな部分まで丁寧に磨いていただきます。

お二人とも一生懸命に磨き進めるうちに、指輪が段階を踏んで少しずつきれいになっていく様子を実感され、達成感を味わいながら楽しそうに作業を進めていらっしゃいました。

表面と内側の磨きが完了したら、いよいよ最後の仕上げの工程へ進みます。

いよいよ最後は、仕上げの工程です。

研磨剤を付けた専用の布を使い、指輪全体を丁寧に磨き上げていただきます。

研磨剤には非常に細かな粒子が含まれているため、布でしっかりと磨くことで、これまでの工程では取り切れなかった細かな傷がさらに目立たなくなり、美しい輝きが生まれます。

磨き進めるにつれて、少しずつ曇りがなくなり、指輪本来のツヤが現れてきます。その変化を楽しみながら、ここまで丁寧に磨いてきた成果を実感していただける瞬間です。

最後に、油分を含んだ研磨剤をコットンで丁寧に拭き取り、指輪が美しく輝いたら完成です!

制作お疲れ様でした!

3本の指輪を制作するのは決して簡単な作業ではありませんが、お二人とも最後まで手を抜くことなく、一つひとつの工程に丁寧に向き合ってくださいました。

その想いが込められた、とても美しいプラチナのご婚約指輪とご結婚指輪が完成しました。

ご結婚指輪はオプション加工がないため、内側に日付とイニシャルを刻印した状態でお持ち帰りいただきます。

ご婚約指輪は、ダイヤモンドを留める石留め加工を行うため、一度お預かりさせていただきます。

ご結婚式を間近に控えたお二人は、ご制作中にスタッフによる撮影とは別に、動画撮影も行っていらっしゃいました。

もちろん、当工房で撮影したお写真もご結婚式などでご使用いただけます。お二人の大切な制作時間の思い出を少しでも多く残していただけるよう、制作風景や素敵な表情をたくさん撮影させていただいております。

また、「お客様の声」にご協力いただいたお客様には、撮影したお写真をプレゼントしております。ご結婚式で使用されるなど、お急ぎでデータが必要なお客様には、できる限り早くお渡しできるよう対応いたしますので、お気軽にご相談くださいませ。

S . T様

意外と力が必要だなと思いましたが、その分作った感があって良かったです。

S . A様

楽しかったです!!

プラチナ(Pt900)で、甲丸型のシンプルな指輪を3本ご制作いただきました。

奥様は重ね付けを考えられ、ご結婚指輪はご婚約指輪よりも少し細めのデザインをお選びいただきました。

素材と形を合わせることで統一感のある、お二人らしいデザインに仕上がりました。

ご婚約指輪は、主役であるダイヤモンドをより美しく引き立てるため、重ね付けをしても軽やかな印象になるよう「アームシェイプ」という加工を施しました。

ダイヤモンドに向かってリングを細く整えることで、石の存在感を際立たせながら、しっかりと支える6本爪でお留めしています。

また、6本爪のデザインは横からの光も取り込みやすく、ダイヤモンド本来の輝きをより引き出してくれます。

そして、指輪の内側には旦那様からの素敵なメッセージが刻まれています。

シンプルなデザインの中に、お二人の想いや大切な思い出が込められた、特別なご婚約指輪とご結婚指輪が完成しましたね。

この度はご来店いただき、誠にありがとうございました。

お二人が手作りされた大切な指輪と共に、これからも末永く幸せな日々を過ごされますよう心より願っております。