夏におすすめ!シルバーバングルコース

2025/07/30 │##工房日記##

7月もあと少し、陽ざしは強さを増し、空は青く澄み渡り、夏特有の清々しさを感じさせてくれます。

道行く人々の服装も軽やかになり、首元や手首が見えるようになることで、アクセサリーの存在がこれまで以上に引き立つようになる季節ですね。


中でも、夏の装いにおすすめなのが「バングル」。手元にさりげなく添えるだけで、シンプルなコーディネートにも奥行きが生まれ、洗練された印象を演出することができます。

今回は、そんな夏にぴったりなアクセサリー「バングル」を自分の手で作ることができる《シルバーバングルコース》について、詳しくご紹介していきます*


シルバーバングルコースとは?

バングルとはブレスレットと異なり、留め具がないのが大きな特徴です。

このコースでは「シルバー950」という銀素材を使用し、1本の棒状の金属から叩いたり、曲げたり、磨いたりしながら、オリジナルバングルを作っていきます。

写真のように華奢なデザインからごつくないけど存在感があるデザインまでご自身の手で作ることができるので、普段あまりアクセサリーをつけなれていない方でも圧迫感なくつけていただけるのが魅力の一つです。

大切な方へ感謝や祝福の思いを込めて心に残る贈り物を選びたい、何か特別な日のために贈り物をしたいなと考えている方にも、今回は是非バングルコースについて知っていただければと思います◎

まずバングルと一言で言っても、ついぶ柏工房では様々な形や幅の中から自由に組み合わせを選ぶところからスタートしていきます!



自分だけのデザインを選ぶ楽しさ

バングル作りの第一歩は、デザイン選びから始まります。ついぶ柏工房では、以下のような項目を一つひとつご自身で選びながら、理想の1本に近づけていきます。

まずはバングルの形から、それぞれの特徴を交えてご紹介いたします。


◆形(Type)


鎚目 つちめー

凹凸が光を乱反射し、キラキラと輝く模様。また、叩き方により模様が異なるのも魅力です。

石目 いしめ

石のような表面に加工する模様。マットな質感でカジュアルに。傷が目立ちにくいというメリットもあります。

選べる形は上記の2種類。それぞれ違った魅力がありますよね♪

鎚目、石目は共に金槌を使ってご自身で模様付けしていただくのですが…どうやってこのような模様をつけていくのか、それは模様をつける金槌に秘密があります。

写真のように、金槌のテクスチャーが異なるため、バングルの雰囲気もガラリと変わります。

鎚目は金槌自体がピカピカの鏡面仕上げなので、光を受けた時に模様付けをした表面もまるで鏡のようにキラキラと輝きます!

また、叩いた面がそのまま残るので、手作り感を残したい方におすすめです。

石目はまさしく“石”のようなテクスチャーの金槌を使っていきます。このザラザラとした質感の金槌でバングルの表面を叩いていくので、仕上がりは艶感を程よく抑えたマットな質感で落ち着いた仕上がりになりますよ。

どちらのデザインも自分の手で叩いた模様がそのままデザインとして残るので、手作りの温もりがしっかりと感じられます。


◆幅(Width)

次にお選びいただくのが「幅」になりますが、こちらはバングル全体の印象を左右する大切なポイントのひとつです。

幅の太さによって、手元に与える雰囲気や存在感が大きく変わってくるため、デザイン性の面でも重要な要素となります。

2mm ¥8,500-(税込)

繊細で控えめな印象。シンプルに単体で着けるのはもちろん、他のアクセサリーと重ね付けしてもバランス良く仕上がります。

3mm ¥12,000-(税込)

程よい存在感と繊細さのバランスが魅力。初めて作る方にも人気の幅です。

4mm ¥16,000ー(税込)

よりしっかりとした印象に。アクセサリーの主役として力強さを出したい方におすすめです。


幅が異なると、使用する金属の量も変わるため、それに伴って材料費が異なります。このため、製品の金額にも差が出てきます。

価格を抑えたい場合や、予算に合わせて選びたい場合は、金属の使用量が少ないものを選ぶのがおすすめです。

しかし、幅感なども重要な要素ですので、金額だけでなく「デザイン」「つけ心地」などの全てをバランスよくお選びいただければと思います。

◆サイズ(Size)

最後にサイズですが、 S M L と3展開でご用意しております。

S

M

L

なおイラストだけでは中々イメージが湧かないと思いますが、ご制作当日は実際のバングルのサンプルをご試着いただきデザインやサイズを決めていきますので、ご安心くださいませ。

またどの形、幅を選ぶかによってバングルの印象もかなり変わるため、スタッフも一緒にお話を伺いながらアドバイスさせていただきますので気軽にご相談くださいね。


あわせてバングルを作る制作工程についても、ご紹介していきます*

制作スタート

バングル作りは、この一本の棒からスタートしていきます。

ついぶ柏工房ではお客様自身にこの真っ直ぐな棒の状態から作っていただきます!

一本の棒からバングルになるのか?自分でちゃんと作れるのか?と不安に思う方もいらっしゃると思いますが、スタッフが丁寧に優しくサポートしながら各工程を踏んでいくので、初めての方も手先の細かい作業に自信のない方もご安心くださいね。


1.焼きなまし

まず最初に行うのが、「焼きなまし」という作業です。

これは金属をバーナーの火であたためて柔らかくする工程のことを指します。

金属はそのままだと硬くて加工がしにくいため、形を整えたり、曲げたりする前に一度火であたためて柔らかくする必要があるんです。

この加熱によって金属の内部構造が変化し、加工しやすい状態になります。

バーナーで全体にまんべんなく火を当て、金属がうっすら赤くなるくらいまであたためたら、急冷するのがポイントです。これによって、スムーズに模様付けや成型ができるようになります。

この「焼きなまし」は金属を扱う上で非常に大切な下準備のひとつで、バングルの完成度にも大きく影響してくる工程です。

バーナーを使った作業もスタッフが作業方法をお伝えしたのち、お客様にやっていただきます!


2.表面磨き

そして、次はひたすら磨きの作業です。

ここでは2種類のスポンジヤスリを使ってピカピカにしていきます。

まずは、粗いスポンジヤスリを使って金属の表面を強めに擦り、全体が白っぽくなるまで傷や汚れをしっかりと取り除いていきます。

次に、より目の細かいスポンジを使って、細かな傷やくもりを丁寧に取り除きながら表面を磨いていきます。このとき、金属が鏡のように輝いて、うっすら顔が映り込むくらいになっていれば、ばっちり仕上がっていますよ。


3.模様付け

表面の輝きが出てきましたら、いよいよ模様付けの作業に入っていきます。ここからは金鎚という道具を使って、模様を叩いてつけていきます。

カンカン、トントン…と工房内に軽快な音が鳴り響きます。

いろいろな作業の中でもこの工程が一番好き!とおっしゃってくださる方が多く、作業の様子を動画に収められるお客様もたくさんいらっしゃいます。

気づけば、皆さんが夢中になっている姿がとても印象的です。

力の入れ加減や打つ角度によって模様の出方が変わるため、個性が自然と表れてきます。自分だけの模様が刻まれていく喜びは格別です。

そして、金属の中心部にまんべんなく模様が入りますと…先ほどの棒から一転して、一気にバングルに近づきます。


4.成型

さて、次は形作りです。ここではバングルの綺麗な形を目指していきます。

手首のかたちに合わせて、お好みのシルエットに仕上げられるのもバングル作りの楽しさのひとつです。

この工程では『木芯』や『バングル成型棒』と呼ばれる専用の道具、そして木槌などを使って、金属を少しずつ曲げながら、ご自身の理想の形へと近づけていきます。

金属は硬く感じるかもしれませんが、力加減や道具の使い方によって、意外にもなめらかに形を変えていくことができます。曲げる角度やカーブの強さを丁寧に調整しながら、ご自身の手首にしっくりくるラインを見つけていきましょう。

一通り形になりましたら実際にご試着していただき、フィット感などを確認していきます。

この成型の作業で、最終的なバングルのシルエットが決まります。納得いく形に整えられましたら、この工程は完了となります。

また、微調整なども可能ですので気になる点がございましたら遠慮なくお申し付けくださいね。


5.内側磨き

次はバングルの内側も紙ヤスリを使って丁寧に磨いていきます。

内側部分はつけてしまうと見えなくなってしまうところになりますが、この作業を終えると肌に当たる部分が滑らかになり、バングルの着け心地が格段に良くなります。

とても細かい部分ではありますが、こういった小さな作業をしっかりと行っていくことでよりクオリティの高いバングルに仕上げることができますよ✴

また、ご制作時にはスタッフから表面の模様付けのポイントやバングルの付け外しのコツなど、専門的なお話についても説明しながら作業していきます。

ものづくりにご興味のある方も無い方も、ぜひ気になったことは気軽にお話しくださいね。

(もちろん制作以外のお話も、大歓迎ですよ♪)


内側までしっかりと磨けましたら、最後は仕上げの艶出し作業です。

6.仕上げ

この歯磨き粉のようなペースト状の研磨剤をバングル全体に塗り込んで、コットンで拭き取りをしていくと…

見てください、バングルがピカピカに輝きます!

数ある工程の中でも、お客様が思わず驚かれるのがこの艶出しの作業です。

バングルに瞬く間に艶が現れる様子に、 あ、もうすぐ完成だ! と実感される方も多いのではないのでしょうか。

この仕上げをもって、体験終了となります。

※いぶし仕上げをご希望の場合は、完成後に約30分ほどお時間を頂戴し、専用の加工を施して金属(シルバー)の表面を黒く仕上げていく作業も行っていきます。こちらの仕上げ加工のみご希望される場合は当日持ち帰りが可能となっております。

なお、こちらのオプション加工は、追加料金として¥2,000(税込)を頂戴しております。

バングルが完成した後に、有料のオプションとして誕生石・宝石や印字をお入れすることも可能です。手作りしたオリジナルのバングルに石や印字をプラスすることで、より特別感のある、あなただけの一本に仕上がりますよ*

石留めオプション

石留めのオプションでは、お好きな石をお選びいただき、ご自身だけの特別なアクセントとしてバングルにお入れすることができます。

たとえば、ご自身の誕生月に対応した誕生石を入れることで、より自分だけの特別な想いを込めることができたり、キラキラと輝くダイヤモンドをプラスして上品で華やかな印象に仕上げることも可能です。

また、色合いや石の雰囲気などから、お好きなものを直観で選んでいただくのもおすすめです。誕生石はそれぞれに意味があり、色も豊かなので、「身に着けているだけで気分が上がる」とおっしゃる方も多くいらっしゃるおすすめの加工です。

印字オプション

印字オプションではお客様にお選びいただける11種類の字体(フォント)をご用意しております。

それぞれ異なる雰囲気を持つ字体(フォント)の中から、お好みに合ったものをお選びいたいただくことが可能です。

刻印できる文字の種類は幅広く、アルファベット(大文字・小文字)はもちろん、数字・記号・漢字・ひらがな・カタカナといった文字の組み合わせにも対応しております。

記念日やお名前、短いメッセージなど、お好きな言葉を10文字程度で組み合わせてご自身だけの特別な文字を加えていただけます。

フォントの選び方や配置などに迷われた場合は、お気軽にスタッフまでご相談くださいませ。

そんな魅力あるオプション加工の『石留』や『印字刻印』ですが、

ご制作後スタッフが石留めや印字刻印の加工を行います。

そのため加工作業に3週間〜お日にちをいただいておりますので、オプションをご希望の場合はお日にちに余裕をもってご依頼くださいませ。

またついぶ柏工房では無料でお選びいただけるポーチまたはケースをご用意しております。お好みに合わせて、どちらかお好きな方をお選びください。

最後に

いかがでしたでしょうか。今回は、バングルについての魅力や工程についてご紹介いたしましたが、実際に手に取って体験していただくと、より一層バングル作りの楽しさなどを感じていただけるかと思います。

バングルを自分の手で形にする そんな特別なものづくりを、ぜひついぶ柏工房で体験してみませんか。

コースの詳しい内容について、また価格帯の詳細についてなど

気になる点などございましたら、お気軽にお問い合わせくださいね。

皆様のご来店、心よりお待ちしております。

ついぶ柏工房