手作り指輪ってどう作っていくの?
2025/08/10 未分類

8月に入り、夏本番の暑さが続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。夏休みやお盆などでお休みを取られている方も多いのではないでしょうか。
ついぶ柏工房では、高島屋ステーションモール内に店舗がございますので、暑さや天候に左右されることなく、涼しい室内でゆったりと制作体験をお楽しみいただけます。
また、お買い物の合間に自分だけのオリジナルアクセサリーを手作りしてみるのも、この夏の素敵な思い出になりますよ。
今回は、リング制作の流れや、よくいただくご質問をブログにまとめました。
これからご検討の方にも参考になる内容ですので、ぜひ最後までご覧いただけると嬉しいです。
お席についてのご案内
ご来店の際に予約時のお名前を確認させていただき、お席にご案内いたします。ついぶ柏工房では、ご来店いただいた際のお席は「当日ランダムでのご案内」となっております。
あらかじめ特定のお席をご指定いただくことはできかねます。ご理解いただけますと幸いです。
とはいえ、「どんな席になるんだろう…?」と不安に思われるお客様もいらっしゃるかもしれませんので、少し詳しくご説明させていただきます。
実は、ついぶ柏工房のお席は店内どこからでも外の景色を楽しめるようなつくりになっています。

そのため、ランダムにご案内しても、ほとんどのお席から自然の風景や街並みなどをご覧いただけます。特に窓際の席に限らず、少し離れた席からでも十分に眺めを感じていただける設計となっております。
また、他のお客様との間にはしっかりとした仕切りを設けておりますので、周囲の視線や会話が気になりにくいのもポイントです。
おひとりでのご利用や、カップル・ご夫婦での静かなひとときにも、安心してお過ごしいただけます◎
初めての方にもリラックスしてご利用いただけるよう、たとえ混雑していても「落ち着ける空間」を大切にスタッフ一同心がけております。
受け付け後
ご来店いただき、お席にご案内させていただいたあとは、コースの内容について担当スタッフから丁寧にご説明させていただきます。

お選びいただく指輪は、お好みに合わせてさまざまなデザインや幅、素材などからカスタマイズが可能です。実際のサンプルをご用意しておりますので、手に取ってご覧いただきながら、質感や重み、フィット感などを確かめていただけます。
「どんなデザインがいいのかわからない」「幅はどれくらいがちょうどいいの?」「指のサイズがあっているのか自信がない」――そんなご不安をお持ちの方もご安心ください。経験豊富なスタッフが、お客様のご希望を丁寧にヒアリングしながら、一つひとつ確認してご提案いたします。
特にサイズについては、実際に計測しながらベストなサイズを一緒に見つけていきますので、ご心配は不要です。「ちょっときつい気がする」「緩すぎないか心配」など、どんな小さなことでも遠慮なくご相談くださいませ。
私たちは、皆様の大切な指輪づくりを、安心して楽しんでいただけるよう、心を込めてサポートさせていただきます。最初の説明も、どうぞリラックスしてお過ごしくださいね◎
デザインが決まったらいよいよ制作スタート!
指輪のデザインや素材、幅、サイズなど、ご自身のイメージにぴったりなものが決まりましたら、次は制作の準備に入ります。
まずは、担当スタッフがその場で必要な材料をご用意いたします。お選びいただいた金属素材を指輪のサイズに合わせて、カットや焼きなましなどを一つひとつ準備していきます。
お客様には、作業中に衣服が汚れないようついぶ柏工房でご用意しているエプロンを着用していただきます。少しずつ「ものづくり」の雰囲気が高まってきて、ワクワクしてくる時間です♪
準備がすべて整ったら、いよいよ指輪づくりがスタートします!
初めての方でも安心して取り組んでいただけるよう、スタッフがそばでしっかりとサポートしながら進めてまいります。
作業の流れやコツも丁寧にお伝えしますので、ご自身の手で作る楽しさを感じながら、安心して体験していただけますよ*
「自分たちでつくった」という実感が、きっと指輪に込める想いをより深くしてくれます✨
1.曲げ
最初は1本の棒からスタートです。

あれ・・・?丸くない・・・と不安に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ついぶ工房では、「ただ完成品を受け取る」だけではなく、ご自身の手で一から形にしていく“ものづくりの楽しさ”を何より大切にしています。
そのため、あらかじめ加工された半完成品ではなく、指輪の素材となる棒状の金属から、実際に指輪の形に仕上げていく工程を体験していただきます。
「えっ、こんな状態から本当に指輪になるの?」と驚かれるお客様もいらっしゃいますが、そこからスタートするからこそ、完成したときの喜びはひとしおです。
手を動かしながら、少しずつカタチになっていく工程は、きっと忘れられない時間になりますよ*
最初の工程は、棒状の金属材料を少しずつ曲げて、指輪の形に近づけていく作業です。

このときに使うのが、**「やっとこ」**と呼ばれる、特殊な工具です。見た目はペンチに似ていますが、片方の先端が丸く加工されており、金属に跡をつけずにしっかりとつかむことができる優れもの。プロの職人も使う、本格的な工具です。
この曲げ作業では、普段の生活ではあまり使わない「指先の力」が必要になるので、思っているよりも少し力がいります。
最初は「けっこう固い…!」と感じる方も多いですが、スタッフがそばでしっかりサポートしますので、安心してチャレンジしてみてくださいね♪
ここでの目標は、「指輪の形にすること」ではなく、素材の両端(断面同士)をぴったりとくっつけることです。
完全に丸くするのはこの後の工程になるので、焦らず、端と端がずれずに合わさるように意識して進めていきましょう。
2.ロウ付け
金属の両端がぴったり合わさったら、いよいよ次の「ロウ付け」へと進みます。
ろう付けとは、簡単に言うと、金属を使って金属同士をくっつける技法です。
溶かして使う金属のことを「ロウ」と呼び、それを使って接合部をしっかりとつなぎます。
この作業では、本物のガスバーナーを使用します。

お客様自身の手で、ロウを溶かして金属をつなげる瞬間は、まさに「職人の気分」になれる貴重な体験。
じんわりとロウが溶けて、キラッと金属同士が一体になる様子は、見ていてとても感動的です。
初めての方でも安心して取り組めるよう、火の扱い方や注意点なども事前にしっかりお伝えしますので、ご不安なことがあれば何でもスタッフにお尋ねくださいね。
この工程を終えると、金属の棒だった素材がついにひとつの輪になります。
3.真円だし
ロウ付けが終わったら…次は「叩いて丸く」していきます。

ロウ付けが完了し、金属の両端がしっかりとつながったら、次はリングを丸い形に整えていく工程です。ここで登場するのが、「芯金棒(しんがねぼう)」と「木槌(きづち)」という工具です。
芯金棒は、指輪を通してサイズや形を整えるための専用の金属棒です。木槌は、叩いても素材に傷がつきにくいようになっており、金属を優しく、でもしっかりと形づくるために欠かせない道具です。
指輪と芯金棒の間にある隙間を、コンコンと叩いて丸く仕上げていきます。
最初は「これで本当に丸くなるのかな?」と半信半疑かもしれませんが、少しずつ理想の円に近づいていく様子はとても楽しく、達成感も感じられるはずです。
この作業、実はSNSや動画で見かけたことがあるという方も多いのではないでしょうか?
職人さんのように木槌を持ってトントンと叩いている様子は、見ているだけでもワクワクしますよね。
実際にやってみると、思ったより力加減が難しかったりして、ものづくりの奥深さを感じられる作業です。
金属を丸く成形すると一気に指輪へと近づきます。
※甲丸型や平打ち型をお選びいただいた場合は、このタイミングで一度、指輪をお預かりさせていただきます。その後、実際にお客様に指輪を試着していただき、サイズ感をチェックしていただきます。
もしその際に、「少しきついかも」「ゆるい気がする」といった違和感があれば、専用の道具を使ってサイズを微調整することが可能ですのでご不安な点やご希望があれば、スタッフまで遠慮なくお申し付けくださいね。
4.磨き
指輪の形がしっかりと丸く整ったら、次は仕上げの工程である「磨き」に入ります。

この工程では、表面の小さなキズや焼け跡をきれいに取り除き、指輪に美しい光沢を与えていきます。金属の輝きが一気に引き立ち始め、完成までのワクワクが高まる瞬間です!
ここでは、2種類のスポンジヤスリを使って、指輪の表面を丁寧に整えていきます。
粗さの異なるスポンジヤスリを順番に使うことで、表面の細かなキズやざらつきを滑らかにしていきます。
磨けば磨くほど、自分たちの手でつくった実感が湧いてくる、大切な工程です。
5.模様付け(鎚目・石目のみ)
お選びいただいた指輪のデザインが**鎚目(つちめ)や石目(いしめ)**といった「模様入りタイプ」は、ここがメインの工程になります。
模様付けには「金槌」などの工具を使い、金属の表面にひと打ちひと打ち、丁寧に模様を刻んでいきます。

同じように見える模様でも、力加減や角度によって少しずつ表情が変わるため、手作りの温もりがしっかりと感じられます。
おふたりでお互いの指輪に模様を入れ合うのも、思い出に残る素敵な時間になりますよ*
模様が全体に入りましたら、指輪は一度お預かりし、最終仕上げに入る前にご試着いただきます。
着け心地やサイズに問題がないかをしっかり確認していただけますので、どうぞご安心くださいませ。
6.内側磨き
甲丸型、平打ち型、鎚目型(つちめ)、石目型(いしめ)——
それぞれのデザインで、サイズの最終確認が終わり、表面がピカピカに磨かれた状態や模様がしっかり入った状態になったら、いよいよ内側の仕上げに入っていきます。
ここからは、指輪の内側磨き作業です。

表面が美しく仕上がっていても、実際に日常で指輪を身に着けるうえで大切なのは、「内側のなめらかさ」です。
指に直接触れる部分だからこそ、少しの引っかかりやざらつきが気になるもの。
そのため、内側の磨きは、見た目以上に着け心地の質を左右する大切な工程となります。
ついぶ工房では手作業で、内側の表面を丁寧に整えていきます。ツルツルとした優しい肌触りに仕上げることで、指を通した瞬間のフィット感や心地よさが格段にアップします。
7.研磨剤
すべての工程が終わったら、最後の仕上げに入ります。

ここでは、「ウィノール」と呼ばれるペースト状の研磨剤を使って、指輪全体を丁寧に磨きます。
そして、仕上げにコットンで丁寧に拭き取りをすれば、ついにピカピカのペアリングが完成!

シンプルなデザインも、模様入りデザインも、金属が放つ自然な光沢と、ご自身の手で作り上げた温もりがあいまって、特別な指輪が生まれます。
完成した指輪を手に取った瞬間、きっと「自分たちで作ったんだ」という実感と喜びがこみあげてくるはずです。
いかがでしたでしょうか?
前半では、当店の手作り指輪体験の流れを詳しくご紹介させていただきました。
作業内容は、選んでいただくデザインや指輪の種類によって多少の違いはありますが、基本的にはこのような流れで進んでいきます。
初めての方でも、スタッフがしっかりサポートいたしますので、どうぞご安心ください。
「ものづくりの楽しさ」と「自分たちで作ったという実感」がたっぷり詰まった、指輪作りをぜひ体験してみてはいかがでしょうか。
よくあるお問い合わせ FAQ
後半では、手作り体験について、特に多く寄せられるご質問をご紹介します。
よくあるご質問をいくつかピックアップしてまとめましたので、初めての方でも安心してご参加いただけるよう、事前に気になることをクリアにしていただけたらと思います。
ぜひ、ご予約やご来店前の参考にしてみてくださいね。
Q.当日何か必要なものは?
A. 当日お客様にご用意いただくものは特にございません。
エプロンや工具類など、制作に必要なものはすべて店舗でご用意しておりますので、手ぶらでお気軽にお越しくださいませ。
服装も特別な指定はありませんが、指輪作りの際に少し作業を伴いますので、動きやすい服装でお越しいただくとより安心です。
Q.細かい作業に自信がない、不器用だけど大丈夫?
A.ご安心ください。スタッフが丁寧に優しくサポートいたします。担当スタッフは、貴金属装身具製作技能士の資格を持つ熟練のジュエリー職人です。工程ごとに指輪を確認し、必要に応じて調整いたします。
Q.当日持ち帰り可能?
A.ワックスリングコースを除く指輪制作でしたら最短当日持ち帰りが可能でございます。石留や有料印字といったオプションの加工がある場合は3週間~お預かりとなります。
また、オプション加工は後日でも対応可能ですので、今の指輪に追加したい加工などがございましたらお気軽にご連絡くださいませ。
Q.車いす、ベビーカーでの来店はできる?
A. 当店は、車いすやベビーカーをご利用のお客様にもご来店いただける環境となっております。
ただし、入口のドアサイズに制限がございますので、大きめの車いすやベビーカーの場合は、スムーズにご案内できるよう、事前にご確認・ご相談をお願いしております。
可能な限り快適にお過ごしいただけるよう、スタッフが柔軟に対応いたしますので、ご予約時にその旨をお知らせいただけますと幸いです。
小さなお子様連れの方や、移動に不安を感じる方も、安心して指輪作りを楽しんでいただけるよう、サポートさせていただきます。
Q.サイズ直しやアフターメンテナンスについて
- 修理やメンテナンスは有償にて承っております。内容によって料金やお預かり期間が異なりますので、詳しくはお電話やメール、ご来店の際にご相談くださいませ。
また、デザインによってはお受けできない場合がございますので予めご了承ください。
最後に
今回は、制作の流れとよくいただくご質問について書かせていただきました。
このブログが、体験のイメージづくりやご検討の参考になればうれしいです*
ご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。
皆さまにお会いできるのを、心より楽しみにしております。
ついぶ柏工房